1月に繊維業界における世界最大級の展示会「ハイムテキスタイル」を訪れた際に、イタリアのMarzotto(マルゾット)社のブースで珍しいカシミヤ100%の毛布に出会いました。

「カシミヤ」というと高級アパレルブランドは勿論、今や大手小売店でもセーターやマフラー等が販売されていて、軽くて暖かく、更にウールと比べてチクチクしない滑らかな肌触りが人気の高級素材です。

特に、こちらの毛布はたて糸・よこ糸共にカシミヤを使用した100%のピュアカシミヤ毛布です。

また、生産する際に特殊加工を施すことで、カシミヤ100%にも関わらずウォッシャブル仕様に仕上がっています。
 

カシミヤは僅か15~16ミクロン程度と極めて細く、日本人の髪の毛で70~90ミクロン程度の細さですので、何と5倍以上も細い繊維となります。

この極細のカシミヤ糸をたて糸・よこ糸どちらにも使用することで、絶妙な肌触りの毛布に仕上がっています。

勿論心地良さは肌触りだけでなく、ずば抜けた保温性・吸湿放湿性によって蒸れずに快適な温もりでもお過ごしいただけます。
 

毛布はアクリルやポリエステルといった化学繊維、また天然繊維でも綿やウールといった素材が一般的ですが、肉厚なものが多くて2.0~3.0kg程あり、軽いものでも1.5kg程度で1kgを下回る毛布はあまり見られません。

カシミヤは他の繊維に比べて極めて細いために同じ天然繊維の中でも軽く仕上がりますが、それでも1.2~1.3kgあたりが一般的です。

その中で、今回のカシミヤ毛布は極細の繊維を使用することで僅か約950gと1kgを下回る軽量タイプです。

毛布は布団の「上から掛ける」か「下に掛ける」かの論争がよく行われますが、一般的には「上から掛ける」方が多いようです。
(メディアや同業他社のウェブサイトでも上から掛けることを推奨する記事をよく見かけます)

ただ、羽毛ふとんの場合には1.2kg以上あるものを上から掛けると膨らみを潰してしまい、保温性改善の効果を期待できないという研究結果もございます。

一方、こちらのウール混カシミヤ毛布は950gで1kg未満。

また、素材もカシミヤ100%で保温性・吸湿放湿性も抜群です。

その為、羽毛ふとんの上から掛けても間に入れても、どちらも暖かくて蒸れにくく相性は抜群です。
 

極めて細い上質なカシミヤを使用しているため、特にお使い始めは多少遊び毛が出る場合があります。

ソフトな風合いを活かすための製品の特性としてご理解ください。
 

①たたんで洗濯ネットに入れる

②「おしゃれ着(ドライ)コース」や「デリケート(ソフト)コース」等の弱水流のコースで洗濯
※水温は30℃以下、洗剤はウール用洗剤や中性洗剤を使用

③陰干しで乾くまで乾燥
(タンブラー乾燥はおやめください)

洗い方を間違えますと変形してしまったり、風合いを大きく損なう恐れがありますので、お気を付けください。

もしご不安な場合は、専門のクリーニング店でドライクリーニングにてお出しください。