羽毛の種類と選び方
  • 羽毛の種類と選び方
羽毛ふとんは中の羽毛によって、保温性・耐久性が大きく異なります

そこで、多くの方からよくいただくご質問やお問い合わせ内容を抜粋しながら、羽毛を選ぶ際にどの様な点を確認すればよいか?をご紹介いたします。

お客様が羽毛ふとんをお選びいただく為の、一つのご参考になれば幸いです。

まず、羽毛とは?

羽毛とは、水鳥(みずどり=水面や水辺で生息する鳥)の体に生えている体毛の事を指します。

この羽毛が採取される水鳥はアイダーダックという保護鳥である品種を除いて、ほとんどが食用として家禽(かきん = 人間の手で飼育)されており、羽毛はその副産物として有難く頂戴したものです。
つまり、羽毛を採取する為に飼育している、という訳ではございません
 
水鳥の写真
水鳥
水鳥の体毛である為、野菜などの農産物と同じで、育つ環境や気候によって出来具合(品質)が変わります。
競走馬では、“毛のツヤを見れば、その馬が健康かどうかが分かる”とよく言われたりしますが、羽毛も同じでストレスのかかる粗悪な環境で育った水鳥の羽毛は品質が低くなります。

羽毛には、タンポポの綿毛の様なふわふわとした「羽毛(ダウン)」と根元に硬い芯がある「羽根(フェザー)」の2種類があり、その総称として「羽毛(うもう)」と呼ばれています。
 
羽毛(ダウン)
羽毛(ダウン)
水鳥の羽根(フェザー)
水鳥の羽根(フェザー)
このダウン(ダウンボールとも呼ばれます)は、密集した毛と毛の間に空気を溜め込んで空気層を作ることで、寒い地域に生息する水鳥が自らの体温を保温する役割を果たします。
更に、余分な湿気を吸って発散する吸湿・放湿性がございますので、軽く・温かく・蒸れないという掛け布団に最適な素材です。

また、フェザーはカールしてカーブ状になっているので弾力感があり、特に枕等の寝具に適しています。
※フェザーは、6.5cm未満のものが「スモールフェザー」、6.5cm以上のものが「ラージフェザー」と規定されていて、寝具には「スモールフェザー」と「ダウン」の2種類が使用されています。

ちなみに、ニワトリ等の陸鳥(りくどり=水鳥以外の鳥)にはフェザーしか生えておらず、ダウンはございません。
また、フェザーも水鳥の様な弾力感が少ない為、寝具には適さずにほとんど使用されていません。

ダウンとフェザーの各部位別の種類や品質

ダウンとフェザーは、水鳥の体の様々な部位に生えていて、部位によって大きさや種類が違います。

部位は大きく分けると、①胸~腹部、②わき腹の部分、③首の部分、④翼の部分と4カ所あり、一般的にはこの4つの部位からダウンとフェザーを一緒に採取します。
 
羽毛が採取される各部位
それでは、部位別に羽毛の種類をご紹介いたします。

①胸~腹部は、上質なダウンとフェザーが生えています。
②わき腹の部分は、上質なダウンと、大きめなフェザーが生えています。
③首の部分は、小さなダウンやスモールフェザー、また非常に小さなフェザー(ネックフェザー)が多く生えています。
④翼の部分は、ほとんどが非常に大きなフェザーです。

1番や2番の胸~腹部やわき腹の部分に生えているダウンは、1つ1つが大きくてコシがあり、他の部位に比べて上質です。

当店のポーランド産マザーグース・ホワイトグースの羽毛は、1番の胸~腹部にある大きく上質なダウンだけを精製して仕上げております。
その為、ダウンボールが大きくて保温性や耐久性が高く、またネックフェザーが混入する確率が非常に低いので、他のマザーグースやレギュラーグースに比べて非常に質の高い羽毛です。

 - 使用される部位によって、羽毛の質が大きく変わる - 
 
羽毛(胸~腹部)
①胸~腹部
羽毛(わき腹の部分)
②わき腹の部分
羽毛(首の部分)
③首の部分
羽毛(翼の部分)
④翼の部分

羽毛の品質は、産地では決まらない

日本では、水鳥は飼育されていません。
その為、羽毛は海外から輸入され、日本国内で生地に入れられて羽毛ふとんに仕上がります。
(もしくは、羽毛ふとんに仕上がった状態で輸入されています。)

羽毛原料の輸入量は、中国と台湾の2カ所からの合計だけで全体の8割程度を占めており、ポーランドやハンガリー、フランス、カナダ等の他産地からの輸入は、それぞれ1割にも満たない数量しかございません。

つまり、圧倒的に中国や台湾からの輸入が多いのですが、「中国」と聞くと質の低い羽毛の様にお感じになる方も多いかもしれません。
ただし、まず羽毛ふとん専門店として申し上げたいのは、羽毛の品質は地では一切決まりません

羽毛自体の品質は、水鳥が育つ環境や食べている、また気温差や天候などの気候や採取された後の洗浄や精毛方法等々、様々な要因によって大きく変わります。
つまり、中国でもしっかりと管理された環境で育った水鳥で、採取後もきちんと洗浄や精毛がされていれば、非常に質の高い羽毛に仕上がります。

逆にポーランドやハンガリーと言った産地でも、粗悪な環境で水鳥がストレスを抱えながら育ったり、採取後にきちんと洗浄や精毛がされていなければ、質の低い羽毛となります。

 - 特定の国や産地の羽毛が上質という訳では無く、どの様に管理されて育ったり採取後に処理をされているかによって、羽毛の品質は大きく変わる -
 
水鳥の写真
非常に寒くて厳しい環境は、上質なダウンが育ちます。

水鳥の種類は?

羽毛ふとんに使用される水鳥の種類は、まず大きく分けてグース(ガチョウ)とダック(アヒル)の2種類ございます。

また、グースには「ホワイトグース」と「シルバーグース」の2種類があります。

ホワイトグース…ハイイロガンという品種を育てて品種改良した身体の色が白色のグース
シルバーグース…原種のハイイロガンに近いグレー色のグース

そのまま体の色に合わせてホワイトグース、シルバーグースと呼ばれる事もありますが、総じて「レギュラーグース」と呼ばれます。

勿論、体の色が違う事から、採取される羽毛も白色の羽毛と、少しグレー色の羽毛がございます。
もしお持ちのおふとんの羽毛が少しグレーや茶色の様な色をしていても、元々の水鳥の品種によるものですので、ご安心ください。

また、前述の通りに羽毛の品質は飼育環境や餌の種類、また気温や天候、採取後の洗浄、精毛方法等によって大きく変わります。
その為、羽毛の色がホワイトでは無くグレー色なので、品質が良い/悪いという事はございません
 
ホワイトグースとシルバーグース
ダックも同じく「ホワイトダック」と「グレーダック(シルバーダックと呼ばれる事も)」の2種類が存在し、そのまま色に合わせて呼ばれる事もありますが、総じて「レギュラーダック」と呼ばれます。

また、ダックには家禽(かきん)、つまり人によって飼育されている訳では無く、保護鳥として国によって保護されている「アイダーダック」という品種の水鳥もいます。
このアイダーダックの羽毛は、羽毛自体がある特殊な性質を持つことから、ダックでも“世界最高峰の羽毛”とされています。
→アイダーダックの特性につきましては、こちらのページで詳しく紹介しております。

そしてレギュラーグースやレギュラーダックの卵を産む為に4~5年間と長期間育てられる親鳥であるグースが「マザーグース」、ダックが「マザーダック」と呼ばれます。

高品質なダウンとは?

ダウンの中には、非常に質の高いものから低いものまで、様々な品質のダウンが存在します。
それでは、どの様なダウンは品質が高いかを詳しくご説明いたします。

水鳥の品種によるダウンの違い

成長したグースとダックを比べると、グースの方が体が大きい為、体毛であるダウンも自然と大きなものになります。

その為、ダウンが大きければ膨らむ力や空気を溜め込む力が大きくなり、保温性が高くなるので、一般的にはレギュラーグースの羽毛は、レギュラーダックの羽毛に比べて質が高くなります。
また、ダウンが成熟して密度が高くなるとダウン自体の耐久性もより高くなります

更に、レギュラーダックやレギュラーグースは長くても飼育期間が半年以内である事がほとんどですが、卵を産む為に育てられる親鳥のマザーグースは飼育期間が長くて4~5年程もございますので、その分ダウンも成熟してより大きく密度が高くなります。
その為、保温性や耐久性に優れて羽毛性能が高く、より上質となります。

- グースはダックに比べてダウンが大きく、また親鳥であるマザーグースは飼育期間が更に長くなり、その分ダウンも成熟して大きく上質になる -
 
グースとダックの比較
グースとダックの比較
ダウンの比較

動物臭(獣臭)の少し強いダックと無臭のグース

ダックは雑食で何でも食べる為、水鳥特有の匂いが少し強くございます。
その為、ダウン自体も少し動物臭(獣臭とも言われます)が残る場合があります。

対して、グースは小麦や藁等を食べて育っている為、ダウンは無臭と言っていいほど匂いがございません。
ただし、グースでも採取後の洗浄が不十分であったり、飼育期間が短いグースのダウンの場合は、少し匂いが残る場合がございます。

グートンでは、成熟した水鳥のダウンで、採取後はどのダウンも徹底的に洗浄しておりますので、ダックも通常に比べて匂いが少なく、またグースは一切嫌な臭いが無いダウンで安心してお使いいただけます。
※ダックの動物臭は、おふとんをお使いいただくと自然と消えていきますが、敏感な方はホワイトグースやマザーグースをお選びください。

- グースはほとんど無臭、ダックは少し動物臭が残る場合がある -

ダウン率とは?

羽毛の品質を表す大きなポイントとして、“ダウン率”がございます。
これは、ダウンとフェザーが重量の割合でそれぞれどのぐらい(つまり〇〇%)入っているか、という事になります。
 
羽毛(ダウン)
羽毛(ダウン)
羽根(フェザー)
羽根(フェザー)
羽毛ふとんの規定は、ダウンが50%以上(つまりフェザーが50%未満)のふとんですので、ダウンが50%未満(つまりフェザーが50%以上)の場合は“羽根ふとん”となります。

羽毛ふとん→ダウン50%以上
羽根ふとん→ダウン50%未満

ただ、前述の通り元々ダウンとフェザーは水鳥の体に生えていて、一緒に採取されます。
つまり、採取された直後はダウンとフェザーが混ざり合っている状態で、そこから機械でダウンとフェザーを選別していきます

選別には機械が使用され、高いもので30mもある“Chamber(チェンバー)”と呼ばれる長い筒の様な部屋の中で下から上に風を起こし、まず最初のチェンバーで非常に大きなフェザーを落として選別します。
※非常に大きなフェザーはとても重いので、風を受けても飛んでいかずに落ちていき、スモールフェザーやダウン等の軽いものは飛んで、次のチェンバーに流れていきます。

そしてチェンバーが進んでいく毎に風力を弱めていき、大きなフェザー、次いでスモールフェザーを選別し、軽いダウンだけを残していきます。
 
羽毛選別機
羽毛選別機で選別中
羽毛選別機で選別中
ただし、首の部分に生えているネックフェザーと呼ばれる非常に小さなフェザーは、とても軽いので風の力で選別しても除去しきれず、最後のチェンバーにどうしてもダウンと一緒に残ってしまいます。
つまり、人の手でも使い、完全にフェザーを取り除かない限り、ダウン100%の(つまりフェザーが一切無い)羽毛に仕上げることは出来ません。
 
スモールフェザーとネックフェザー
そうして選別した後に、重量の割合でダウンとフェザーがそれぞれ何%ずつ入っているのかが、いわゆる「ダウン率」となります。
例えば、ダウン90%、フェザー10%の場合は、100gの羽毛の中にダウンが90g、スモールフェザーが10g入っている事になります。

ダウンは、タンポポの綿毛の様なふわふわとしたもので毛と毛の間に空気を溜め込んで空気層を作りますので、このダウンが多ければ多いほど(つまりダウン率が高ければ高いほど)、羽毛としての品質は高くなります。

また、フェザーには触るとチクッとする硬い芯が根元にあり、それが生地を突き破って小さな穴が作り、そこから羽毛が吹き出す原因となりますので、フェザーが少なければ少ないほど(つまりフェザー率が低ければ低いほど)、羽毛が早くから吹き出すリスクが低くなり、羽毛としての品質は高くなります。

ただし、どの様な羽毛ふとんも長くお使いいただくと、生地の縫い目や糸の織り目が徐々に粗くなり、そこから羽毛が吹き出す可能性が出てきますので、ダウン率が高ければ早くから吹き出すリスクが低くなる、とお考えください。

一般的には、ダウンが90%以上、フェザー10%以下の羽毛は上質とされています。

- ダウン率は、ダウンの割合(ダウン〇〇%)が高ければ高いほど上質 -
 
羽毛の吹き出し

ダウンパワーとは?

ダウンの品質を表すもう1つの大きな要素として、“ダウンパワー”(down powerでdpと略される)がございます。

昭和50年頃に国内で本格的に羽毛製品が普及し、消費者が羽毛ふとんを購入する際の品質の目安として、ある検査方法で測った数値が“かさ高〇〇mm”という単位で表記されていました。
その後、日本羽毛製品協同組合(日羽協)が寝具における羽毛の品質を消費者にとって更に分かり易くする為に、羽毛の膨らむ力を別の検査方法で測り、その数値を“ダウンパワー”という単位で表示するようになりました。

このダウンパワーとは、1gあたりの羽毛の体積を立方センチメートル(㎤)で表したもので、つまりダウンにどれだけの膨らむ力があるのかを表した単位です。

つまり、基本的にはダウンパワーは数値が高ければ高いほど、ダウン1つ1つの膨らむ力が強いという事になります。
(ただし、余りにも密度が高すぎる羽毛の場合は、検査方法が原因となって逆にダウンパワーが少し出にくい場合もございますので、ダウンパワーが高ければ高い程、羽毛の品質が必ず高いとは言いきれません。)

ちなみに、羽毛の膨らむ力を表すもので“フィルパワー”(Fill PowerでFPと略される場合も)という単位もあります。
このフィルパワーは、1オンス(oz)あたりの羽毛の体積をインチ(inch)で表したもので、羽毛の品質を表す単位として世界的に使用されています。
日本でも同じ様にダウンジャケット等ではフィルパワーが使用されていますが、日本の寝具の羽毛には一般的にダウンパワーが使用されています。

次の写真は、2種類の羽毛をそれぞれ同じサイズの筒に10gずつ入れています。

左:410dp(ダウンパワー)
右:460dp(ダウンパワー)
 
ダウンパワーの違い
右のハンガリー産マザーグースの方が、同じ10gでもより膨らみが大きいです。

つまり、ダウンパワーが高い(つまりダウンの膨らむ力が強い)程、シングルサイズで冬用ふとんを1枚製造するとしても、より少ない羽毛の量でも保温性の高い羽毛ふとんに仕上がります。

例えば、同じ生地でシングルサイズ冬用1枚をそれぞれの羽毛で製造した場合、羽毛量としては以下となります。

左の410dpの羽毛の場合:1.2kg前後
右の460dpの羽毛の場合:1.0kg以下

右の460dpの羽毛では、200g程少なくて僅か1.0kg以下でも、同じシングルサイズ冬用として十分保温性の高いおふとんに仕上がります。
(一般的には1.3~1.4kgでの仕上がりが多く、1.2kgでも一般的なシングルサイズ冬用としては、かなり軽量です。)

また、ダウン1つ1つが大きくて少ない羽毛量でも膨らむと、ダウンの隙間に適度なスペースが出来て、そこから湿気が逃げやすくなりますので、より蒸れずに快適にお使いいただけます。

逆に、ダウンが極端に小さいと羽毛量が非常に多く必要となりますので、満員電車の様なとても詰まった状態となり、湿気が逃げにくくなって蒸れやすい羽毛ふとんとなります。

つまり、基本的にはダウンパワーが高い羽毛の方が、より軽くて快適な羽毛ふとんとなります。

- ダウンパワーは数値が高ければ高いほど、基本的にダウン1つ1つの膨らむ力が強い -

しっかりと洗浄されていることが大切

採取された後の羽毛は、精毛業者によって工場で洗浄されます。
この際に洗浄をしっかりと行わないと、羽毛が汚れたままの状態で羽毛ふとんに仕上がってしまいます。

その場合、中の羽毛に付着したままの菌が繁殖して嫌な臭いが発生したり、アレルギーを引き起こす原因物質が完全に除去されていなかったりする場合がございます。

その為、しっかりと洗浄されているかどうかが品質を左右する大きな1つの要素となります。

洗浄の不十分を確認する為の検査としては、一般的に3種類の検査がございます。

①羽毛に残留する油脂分量の検査
②羽毛に残留する有機物の検査
③洗浄後の羽毛を入れた水が濁っていないかを目視での検査

1番や2番は検査で出た数値が基準内かどうかを確認します。
3番の目視検査は、精毛された後の羽毛を真水に入れ、浸とう機で45分間浸とうさせた後の水を、透視度計と呼ばれる細長い試験管に入れて濁り具合を目視で確認します。

つまり、水が入った細長い試験管を上から眺めて、底に書いてある〇(丸)に十字の模様が見えない程に濁っていないかどうかで清浄度(汚れているか)を確認します。

勿論、各検査における基準値に関しては精毛業者によって異なる為、実際の検査の基準値を確認した上で、信頼のおける精毛業者から羽毛を仕入れる事が大切です。

また、当店では更に安全性を確立する為に、一部の羽毛を除いて、IDFL(国際羽毛検査機関)がアレルゲンフリーを証明する“ヘルシーダウンプログラム”の検査に合格した羽毛を取り扱っています。

- しっかりと洗浄されていて、嫌な臭いが無くアレルゲンフリーな羽毛を選ぶ -
 
羽毛の清浄度を検査する試験管
羽毛の清浄度を検査する試験管
羽毛の清浄度を検査する試験管の中
上から見て底の丸に+マークが見えれば綺麗

「ヘルシーダウン®プログラム」とは?

IDFL(国際羽毛検査機関)が10項目の検査を行い、世界で最も厳しい洗浄基準を満たした羽毛かどうかを認証するプログラムです。

この検査に合格し、“ヘルシーダウン®”と認定された羽毛は、最高の洗浄度及びアレルゲンフリーという事が証明されます。

とてもキレイで、アレルゲンフリーな羽毛が入った羽毛ふとんで、安心して快適にお過ごしください。
 
ヘルシーダウン認定書
ヘルシーダウン®認定書
IDFL検査風景
IDFLでの検査風景

つまり、本当に良い羽毛とは?

ここでは羽毛の品質として、水鳥の品種やダウン率、ダウンパワー、清浄度等をご紹介いたしましたが、あくまで品質を左右する一部の要素とお考えください。

例えば、マザーグースは親鳥として認識されていますが、実はどの様に育ったグースがマザーグースかという世界的に明確な規定と言うのは特に無く、農場や精毛業者がマザーグースと言えば、マザーグースの羽毛となって日本に輸出されているのが現状です。

つまり、マザーグースの羽毛でも、密度が低くてやせ細ったコシの無いダウンの場合もございます。
また、レギュラーダックでもきちんと管理されて育ったダックの羽毛は、レギュラーグースより、また場合によってはマザーグースと表示されている羽毛よりも品質が高い場合もございます。

誠に残念なことに、品質表示だけ見ると“マザーグース ダウン95%”と非常に立派な羽毛でも、実際に中の羽毛を取り出して確認すると、とても小さく、やせ細ったダウンが入った羽毛ふとんも市場には溢れています。

その為、ただ製造業者を信じて羽毛ふとんを仕入れて販売するだけでは、中の羽毛が本当に品質の高い、また安全安心な羽毛とは言いきれません

そこでグートンは、羽毛の産地を訪れ、時間をかけても農場から精毛業者に至るまでを全て自分の目で確認し、品質に間違いがないと確信した羽毛だけを仕入れています。
また、羽毛の品質を再確認しながら自らの手で製造する事で、お客様が安心してお使いいただけるおふとんに仕上げます。

是非、グートンの羽毛ふとんで安心して快適にお過ごしください。