ムートンのお手入れ方法について

人間の頭髪は汗や皮脂でベタベタした状態になりますが、ムートンもホコリやゴミ、チリ等が毛と毛の間に入り、汗と結合すると同じ様にベタベタしたり毛が絡まった状態になり、そのままお使いいただく事で毛に傷みが生じます。

その為、長く快適にお使いいただく為にも、日頃のメンテナンスがとても大切です。

ここでは、日頃のメンテナンス(お手入れ方法)や、汚してしまった場合の対処法を詳しくご紹介いたします。

ムートンお手入れ方法 ~自宅で簡単に出来るブラッシング~

ムートンシーツやフリース等をお使いで毛が倒れてきた際に、ご自宅で簡単にできるお手入れ方法のブラッシングを動画でもご案内しております。
是非ご覧いただき、当店のムートン製品を長く快適にお使いくださいませ。
 
 

乾燥させて、湿気を放出

ムートン製品には、湿気が一番ダメージを与えます

その為、お使いいただいていて汗等で湿っていると思われた際には、風通しの良い場所で干して乾燥させてください。

よく晴れた日の最も湿気が低い朝10時~昼2時頃に干していただくのがベストです。

長時間天日干しをされると、直射日光で毛が傷んだり変色する場合がございますので、もし長時間放置される場合には風通しの良い場所で陰干しして乾燥させてください。

※干していただく際には、毛皮の裏側、つまりバックスキンの部分に湿気が溜まりやすいので、裏側がよく乾く様に干してください。

毛と毛の間のホコリやゴミを除去

厳選された原皮を使用するマスダ製のムートンは、1㎠あたり4,000本以上の毛が密集しているので、毛と毛の間にどうしてもホコリやゴミが溜まります。

ホコリが溜まったままになると、汗と結合して絡まった状態になるので、定期的に除去してください。

方法としては、前述した乾燥させる為の日干しや陰干しの際に手で軽く表面を叩いたり、先の細い隙間ノズルを使って掃除機で取り除いていただけます。

※長毛(毛の長さが55~75mm)タイプのムートンは、掃除機でローラータイプのノズルをご使用いただくと、ロールに毛が絡まってしまう場合がございますので外してお使いください。
 

毛が倒れてしまった場合

特にムートンシーツ等の場合は、日々同じ部分に体圧がかかる為、毛が倒れて髪の毛の寝ぐせの様な状態になります。

その場合は、濡れタオルや霧吹き等で毛を濡らし、専用ブラシ等で倒れた毛を根元から毛先へ起こす様にしてブラッシングし、その後十分に乾燥させると、毛が元の状態に戻ります。

※そこまで強く力を入れなくても十分にブラッシングしていただけます。

また、乾燥した状態でブラッシングすると、毛が絡まっている部分が引っかかってしまい、無理に力を入れると毛が千切れてしまう場合がございますので、ご注意ください。

ブラッシングの方法の動画は、こちらでご覧いただけます。
 
ムートンお手入れ方法
①根元を広げて、
ムートンお手入れ方法
②根元(下)から毛先(上)へ毛を起こす様にブラッシング

部分的に汚してしまった場合

もし、表面に水溶性の汚れ(尿や飲み物等)が付着した場合は、ウール用洗剤か中性洗剤、もしくは頭髪用シャンプーを水で薄め、タオルやスポンジに含ませた状態で軽くたたく様にしてふき取ってください。

そして水を湿らせたタオルで洗剤をふき取って、十分に乾かしてください。

油性の汚れ(食べ物等)が付着した場合は、少し洗剤を濃い目にしていただき、同様の処理を行って頂ければ綺麗になります。
 

ペットがウンチやオシッコをした場合

もしペットがウンチやオシッコをして汚してしまった場合には、まず出来るだけ早く水で洗い落してください。

その後、水で薄めた中性洗剤に浸して、絞ったタオルで綺麗に汚れた部分を拭き取ってください。

そして、よく乾燥させてください。

汚れたままで長時間放置されますと、ムートンの毛が変色してしまったり、品質の劣化や腐敗して異臭等の原因となりますので、十分にご注意ください。

洗濯機もご使用可能

長くお使いで、表面の汚れだけでは無く全体的に汚れてきたとお感じになる際には、フリースの場合は1匹、1.5匹、2匹物であれば洗濯機で洗っていただけます。
(3匹以上の場合も洗濯機をご利用いただけますが、もし大きすぎて洗濯機に入らない場合は、コインランドリーで洗濯していただくか、当店にクリーニングをご依頼ください。)
※他店や海外製の商品は製造の違いにより洗濯されますと品質が劣化する場合がございますので、洗濯可能かどうかはお買い上げいただいた店舗までお問い合わせください。

洗い方としては、毛の部分を表にして、くるくると丸めてから洗濯機に入れて頂き、そのままウール用洗剤か中性洗剤で洗ってください。

洗濯時にはしっかりと脱水まで行っていただき、風通しの良い場所で裏皮のバックスキンを表にしてよく乾かしてください。

天日干ししていただくと、紫外線で毛が変色したり傷んでしまう場合がございますので、日陰干しをお勧めいたします。

※柔軟剤は必要ございません。
※洗濯機のコースとしては、多くの水と時間をかけて洗う「大物洗い」や「毛布」コースをお勧めします。
※タンブラー乾燥は毛皮を傷めてしまう場合がございますので、お勧めしておりません。

ムートンシーツやラグなど、大きくて洗濯機に入らずに洗うことが難しい場合は、当店にクリーニングをご依頼ください。
※クリーニングにつきましては、当店でお買い上げいただいたムートン製品のみとさせていただきます。
 
ムートン洗濯
丸めて洗濯機へ
ムートン洗濯
ウール用か中性洗剤で洗濯

ムートンを実際に家庭用洗濯機で洗濯してみました!

当店の桜木スタッフが店舗の事務所で使用する私物のムートンシートクッション(毛長28mmタイプ)を、家庭用洗濯機で洗濯してみたいと思います。

こちらが今回洗濯するムートンシートクッション(毛長28mmタイプ)です。

使用を始めてから2年目と4年目(昨年)に家庭用洗濯機で洗濯しており、今回で5年目、累計3回目の洗濯です。

1年で300日程、毎日10時間座っているので、毛が寝てしまってペタンコの状態になっております。
 
洗濯前のムートンシートクッション(表側)
表側(洗濯前)
裏側(洗濯前)
洗濯前(裏側)
洗濯前のムートンシートクッション(毛並み)
毛並み(洗濯前)
それでは、洗濯します。

まずウール用、もしくは中性洗剤を入れ、その後ムートンを直接入れて、そのまま通常洗濯で脱水までしっかりと行います。

もしフリースを洗濯していただく場合は、毛を表にして丸めてそのままお入れください。
※洗濯ネットをご使用いただくと、洗濯後により形が変形する事無くお洗濯していただけます。
 
洗濯機にムートンシートクッションを投入
まず、ウール用か中性洗剤を投入
洗濯機にムートンシートクッションを投入
その後、ムートンを入れてしっかりと脱水まで洗濯
洗濯が終わり、しっかりと汚れや毛の絡みが取れて綺麗になりました。

濡れた状態ですので、裏側を中心にしっかりと乾かします。
※毛の方は割とすぐに乾きますが、裏側のバックスキンが乾きにくいので、バックスキンを表にして風通しの良い場所で乾かしてください。
(直射日光を毛に長時間あてると、紫外線で毛が傷んでしまう場合がございますので、ご注意ください)
 
洗濯直後のムートンシートクッション(表側)
表側(洗濯直後)
洗濯直後のムートンシートクッション(裏側)
裏側(洗濯直後)
洗濯直後のムートンシートクッション(毛並み)
毛並み(洗濯直後)
夕方に洗濯を終え、朝晩寒くなってきた秋頃という事もあって、陰干しで一晩乾かして、ようやくしっかりと乾きました。

乾かすと、驚くほど毛がフワフワの状態に再生し、弾力感が復活いたしました!!
実は毛起こしが必要かと思い、ある程度乾いた後にブラッシングしようかと用意しておりましたが、その必要が無いほどフワフワとしております。

是非、皆様もご自宅の洗濯機でお洗濯していただき、少しでも長くムートンのフワフワとした弾力を味わいくださいませ。
 
乾燥後のムートンシートクッション(表側)
表側(乾燥後)
乾燥後のムートンシートクッション(裏側)
裏側(乾燥後)
乾燥後のムートンシートクッション(毛並み)
毛並み(乾燥後)
洗濯前と後の毛並みだけを改めて比べると、こんなに違います!!
 
洗濯前のムートンシートクッション
洗濯前
乾燥後のムートンシートクッション
洗濯・乾燥後
洗濯後に乾燥する際に若干縮む場合がございます。

その為、洗濯後に四方をしっかりと引っ張っていただき、その後洗濯ばさみ等を使って引っ張りながら固定していただくと、より変形せずに縮みません。

製造元のマスダ社でも、染色後に縮まない様に引っ張りながら固定して乾燥させております(下記写真参照)。
 
固定して乾燥
この様に、簡単にお洗濯していただけます。

是非、ムートン製品をご使用いただき、快適にお過ごしくださいませ。

今回洗濯したムートンシートクッション28mmタイプは、こちらから商品ページをご覧いただけます。

商品:お買い得 ムートンシートクッション 28mmタイプ
カラー:クリーム
サイズ:40cm × 40cm
価格:4,950円(税込) / 枚
 
画像をクリックすると、お買い求めいただけます。

定期的なクリーニング

ご家庭で洗濯していただく事が難しい様なムートンシーツやムートンラグ等の大きなものは、長く快適にお使いいただく為に、これまでにご紹介したメンテナンスに加えて2~3年ほどでクリーニングされる事をお勧めします。

当店でお買い上げ頂いたムートン製品のクリーニングは、すべて製造元のマスダ社工場にてクリーニング処理を行います

まずホコリ等のゴミを落としてからドライクリーニングで綺麗にして、その後ムートンに油脂分を補給してから、毛を整える加工を行いますので、改めて快適にお使いいただけます。

※但し、傷みすぎてしまった毛は、クリーニングをしても元に戻らない場合がございますので、日頃からお手入れしていただく事をお勧めします。
 
クリーニング価格表(税込)
<ムートンシーツ>
シングル:17,600
セミダブル:21,120
ダブル:24,640
※他サイズは、お問い合わせください。

<ムートンフリース>
1匹物:5,500
1.5匹物:8,250
2匹物:11,000
4匹物:22,000
※他サイズは、お問い合わせください。

・シーツ/ラグをお送りいただく送料はお客様にご負担いただきますが、当店よりお送りする送料は当店負担でございます。
・他のアイテムのリフォーム費用は、お手数ですがお問い合わせください。
・ご依頼いただいてから、約1ヶ月~1ヶ月半程お時間をいただきます。
※繁忙期の場合は、もう少しお時間を頂く場合がございます。
クリーニング前
数年お使いいただいて、毛がほつれてしまっている状態です。




クリーニング後
クリーニングしていただくと、とてもキレイな毛並みに戻りますので、改めて快適にお使いいただけます‼

補修、メンテナンスでお悩みの方へ

  • 裏の四隅にゴムバンドを付けてほしい
  • 一部分だけムートンのパーツを交換したい
  • 長毛(55~75mm)を35mmや28mmに変更したい
  • 裏地を交換したい
  • サイズを変更したい
etc....

もしこの様なご要望がございましたら、補修やメンテナンスも可能です。
※加工には、まず毛のメンテナンスが必要な為、クリーニング加工後の補修となります。
※ご希望の内容に応じて、都度お見積りとなります。お気軽にお問い合わせください。

保管方法

夏の期間等、ムートン製品を使わない間に長期間保管される際には、まずホコリやゴミを取り除き、十分に乾燥させてから通気性の良い布や専用カバンなどに入れていただき、風通しのいい場所で保管してください。

押し入れ等、普段風通しの少ない場所で保管していただく際には、月に1~2回程度空気を入れ替えていただくと、湿気でムートンが傷まずに保管できます。

また、防虫剤を置かれる場合はティッシュや布に包んで、薬剤がムートンに直接当たらないようにして保管して下さい。
 
ムートン保管方法

ムートンを初めてお使いいただく方へ

ムートンは羊の毛皮で天然ものです。

特にムートンを初めてお使いいただく方は、ご注文前にこちらをご一読ください。
 
まずはお気軽にご相談ください‼
 
・購入前に商品やお手入れについて詳しく聞きたい
・在庫があるか知りたい
・写真や動画で商品を観たい
 etc...
専門スタッフがお答えさせていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。

 
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