当店のムートンは、すべてマスダ社の日本製のみ

国内メーカーや中国製を中心とした海外製品等、様々な製造業者が製造したムートン製品が市場には出回っております。
ただし、グートンではその中でも奈良県宇陀市にあるマスダ社が、オーストラリアから日本に原皮を輸入後になめし加工から染色、縫製、最終仕上げまで国内で一貫生産した商品のみを取り扱っております。

マスダ社 本社・工場(奈良県宇陀市)


では、なぜ他メーカーでは無くマスダ社でなければいけないのか?
なぜ中国製や他海外製では無く、国内一貫生産でないといけないのか?

ここでは、その理由をご紹介いたします。

製造工程をご覧いただきたい方は、こちら


原皮は、すべてメリノ種の生後4~5ヶ月未満 【スプリングラム】を使用

まず品質が大きく左右する原皮である羊は、オーストラリアのヴィクトリア州にあるベンディゴという地域で生まれ育ったメリノ種という品種です。
メリノ種は保温性の高さから、繊維にしたウール(羊毛)でも最高級とされている品種です。
またメリノ種の特徴として、毛は根元がコイル状でバネの様になっており、1c㎡あたり4,000本以上の非常に高密度な毛1本1本がしっかりと身体を支える為に、血流の流れが止まらずに、寝具としても快適にお使いいただく最高の条件を満たします。



ご覧の通り、根元がコイル状になっております。

マスダ社では、その最高級のメリノ種の中でも生後4~5ヶ月未満の【スプリングラム】のみを使用しております。
これは、一度も毛刈りをされていない為に毛が非常に柔らかい(アンショーンラムと呼ばれます)という点と、夏場を迎えない事で紫外線による毛のダメージがとても少ないという2つの特徴から、春に取引されるという意味で“スプリング”ラムとして他のムートン製品と一線を画しております。



勿論、特徴としては最高級でも、天然物なので農産物と同じで毎年の出来具合は微妙に異なる場合がございます。
その為、オーストラリアの春(南半球なので10月が春となります)を迎えると、毎年現地に赴いてその年の質を実際の目で確認し、厳しい自社基準をクリアした原皮のみを1年分一気に買付けます。
厳選した原皮のみを仕入れる為、仕入金額はどうしても高くなりますが、納得のいく製品を作る為には欠かせないというマスダ社の想いがそこにつまっています。

なめしは、クロムなめし加工

原皮を輸入後、最終仕上げまでの様々な製造工程の中で、革製品にとって耐久性、柔軟性や染色度が左右される為に最も重要な加工である なめし加工ですが、マスダ社では❝クロムなめし❞という加工を施しております。



このクロムなめし加工は、コストが高いこと、またほんの僅かの製造ミスや毛の質を見極めてから加工しなければ真っ青な革に仕上がってしまう為、経験を重ねて培った高技術が必要となります。
その為、残念ながら安く仕上げたい業者はほとんど採用していない、というのが実情です。
それほどの高コスト・高技術が必要なクロムなめしを、あえてマスダ社が採用する理由は、施すことで革の耐久性が抜群に優れます
耐久性が優れると、どの様なメリットがあるのかをご紹介いたします。

ご家庭で洗濯が可能

残念ながら、どの様なムートンでもご家庭で洗濯やクリーニングをお勧めできる、という訳ではございません。
クロムなめし加工以外のムートン製品の場合は耐久性や耐水性が劣る為、ご家庭で洗濯すると毛が剥がれてしまったり、乾かすと縮んでするめの様な状態になります。
その為、クロムなめし加工を行っていない製品では、ご家庭での洗濯をお勧めできません
一方でマスダ社のムートンは、このクロムなめし加工のおかげで耐久性・耐水性に優れているので、洗濯しても毛が剥がれたり縮んだりせず、ご家庭でも洗濯していただけます



ムートンシーツやラグ等、裏地の付いた大きな製品は、ご家庭で洗いづらいので当店でクリーニングも承っております。
(勿論、フリースやその他製品もクリーニングさせていただいております。)
製造元のマスダ社の関連工場にてクリーニングを行いますので、安心してご依頼ください。
クリーニングの詳細は、こちら

綺麗な色に染め上がり、色落ちしない

他のなめし加工のムートン製品の場合は、耐熱性が低い為に染色する際の温度が45℃前後と低い温度でしか染色する事が出来ません
低温で染色すると、綺麗な色に染まらず、また色落ちする製品が出てきます。
つまり、ソファーが革の色で染まってしまったり、靴下に色が付いてしまったり・・と折角のお気に入りの家具や洋服を汚しかねません。

一方でクロムなめし加工を施すと、95℃以上の超高温にも耐えることが出来る様になる為、マスダ社では45℃をはるかに上回る70℃で染色しております。
高温で染色することで、とても綺麗な色に染まり、また色落ちしない製品に仕上がります。



勿論、クロムなめし加工後のすべてのムートンの耐熱性を検査し、95℃以上の超高温に耐えうるムートンかどうかを精査しております。
耐熱性検査をクリアできなかったムートンは、改めてクロムなめし加工を施します。
こうして徹底して品質にこだわる事で、安定した高品質の製品となり、すべてのお客様が快適にお使いいただくことができます。

縫製も、こだわりの国内縫製

どんなに最高級の原皮を使用したり、なめし加工や染色の技術が高くても、縫製の技術が低ければ製品としての価値は急激に下がり、台無しになります。
その為、縫製は製造工程の中でも、長く快適にお使いいただく為の最も重要な製造工程の1つなのです。
ところが残念なことに、中国を含む海外製では縫製技術が低い為、仕上がりは次の写真の様に縫い上がりの部分がデコボコの様になります。



この様な状態で縫い合わされると、そのままではデコボコしたままでフラットの状態にはなりません。
その為、縫い合わせた後に水で濡らしてから、板等に貼り付けて乾燥させて無理矢理フラットな状態に仕上げます。
これでは一旦フラットな状態にはなりますが、クリーニングや洗濯後、また湿度のとても高い日本では使用していく内にデコボコの状態に戻ってしまいます。

一方、マスダ社では熟練のスタッフが縫製しますので、次の写真の様に縫い合わせ後もフラットな状態で、大変綺麗に仕上がります。



裏地が付いていると縫製部分は見えないので、コストを下げる為に疎かにする業者もいますが、マスダ社は国内縫製に徹底してこだわり、お客様に少しでも長く快適にお使いいただきたいと考えております。

原皮を輸入後、なめし加工から最終仕上げまで国内一貫生産

全く同じ製造工程で仕上げても、若干の毛の質の違い等により仕上がりの色合いが少し違う場合がございます。
次の写真はどちらもブラウンですが、若干色合いが左右で違います。



その為、マスダ社では染色後の色合いや毛の質を確認した上で、出来る限り同じものを合わせて縫製します。
クロムなめし加工がどんなに素晴らしくても、染色や縫製加工を含む全ての製造工程でどれか1つでも手を抜いてしまうと安定した高品質のものに仕上がりません。
これは長年の経験を持ち、徹底して品質にこだわりぬくマスダ社が、クロムなめし加工から染色、縫製、最終仕上げに至るまで国内一貫生産で加工することで仕上がる、だからこそ当店もマスダ社の国内一貫生産の製品のみにこだわります。

つまり、厳選された最高級の原皮 × マスダ社国内一貫生産 = 最高品質のムートン製品、とこの構図が完成します。

すべての製品に抗菌防ダニ加工

マスダ社は独自に開発した抗菌防ダニ加工❝バクアレスターR❞を、すべての製品に施しております。
こうする事で、羊毛1本1本が細菌の繁殖を抑え不快なダニを寄せ付けませんので、安心して快適にお使いいただけます。



※こちらの加工は、防虫加工ではございません
防虫加工に使用される薬剤は、少なからずとも人体への悪影響を及ぼす恐れがある為、マスダ社では使用しておりません。
防虫加工せずとも、普段のお手入れで十分に防止する事が出来ますので、ご安心ください。

お手入れ方法は、こちら

日本エコレザー基準を合格

マスダ社のムートン製品は、すべて「日本エコレザー基準」に合格しております。



では、日本エコレザー基準に合格した革製品は、いったいどの様な製品なのか?
それは、具体的にあげると下記3点を満たした革製品のことを指します。
 
  • 天然皮革であること。
  • 排水、廃棄物処理が適正に管理された工場で製造された革であること。
  • 臭気、化学物質(ホルムアルデヒド・重金属・PCP・禁止アゾ染料・発がん性染料の使用制限)および染色摩擦堅ろう度(1)に関する一定の基準を満たしていること。
参考 : 日本エコレザー基準認定事業 (最終閲覧日 2020年7月31日)
http://ecoleather.jlia.or.jp/kijun/index.html

つまり、環境、工場周辺にお住まいやお勤めの方、そしてお使いいただく方のことをきちんと考えた革製品を製造しているかどうか、という基準で、それをマスダ社はクリアしております。
マスダ社のエコレザーに関する取り組み内容について、同ウェブサイトでも掲載されておりますので、よろしければこちらもご参照ください。
エコレザーの取り組み (日本エコレザー基準認定事業ウェブサイト)
 
染色摩擦堅ろう度というのは、製品が色落ちするかどうかの基準を指します。
(前述のとおり、マスダ社はクロムなめし加工を施しておりますので、色落ちせず基準もクリアできます。)